振袖は「成人式専用の衣装」という印象が強いですが、成人式のほかにもさまざまな着用シーンがあります。振袖は華やかで格式高い衣装であり、1点持っておくと便利です。そこで今回は、成人式以外の振袖の着用シーンについて解説します。購入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
十三参りや二分の一成人式にもおすすめ
振袖は「成人式専用の衣装」というイメージが定着していますが、幅広く活用できる魅力的な着物です。
たとえば、「十三参り」や「二分の一成人式」など、成人式以外の特別な行事でも振袖はおすすめです。十三参りは数え年で13歳、満12歳になった子どもが、健やかな成長と知恵を授かるためにお寺や神社を訪れる行事です。
平安時代、清和天皇が13歳のときに京都の法輪寺で成人の儀式を行ったことに由来しています。十三参りでは、女の子は大人の着物を着て祈祷を受けるのが一般的です。振袖だけでなく、訪問着や小紋など、どのような種類の着物でも問題ありません。
ただし、着物以外の服装でお参りしてはいけないという厳格なルールはないため、自由な選択が可能です。また、二分の一成人式は、子どもが生まれてから10年が経ち、20歳まであと10年という節目を祝う行事です。
二分の一成人式を行事として実施している学が増えており、それほどかしこまったイベントではありません。そのため、私服が選ばれることが多いですが、最近では二分の一成人式ならではの記念写真を撮りたいというニーズが増えており、振袖を着用するケースも増えています。
結婚式や披露宴に招待されたときの衣装にぴったり
振袖は、結婚式や披露宴で着用する衣装としてもぴったりです。
「振袖は華やかすぎるのでは?」「花嫁も着る可能性があるのに、ゲストが着用しても問題ないのかな?」と感じる方もいるかもしれませんが、振袖は女性にとってもっとも格式の高い第一礼装です。
そのため、振袖を身にまとうことで、式の格調を自然に引き上げることができ、主催者にも喜ばれることが多いのです。ただし、振袖を結婚式で着用する際は、花嫁が主役であることを忘れず、あまりにゴージャスな印象を与えないよう、コーディネートに気を配ることが大切です。
たとえば、華やかな柄や装飾を控えめにする、シンプルなヘアスタイルにするなど、控えめながらも品のある装いを演出しましょう。あくまでも式の主役は花嫁であるため、バランスを保ちつつ、自分自身も美しく装うことがポイントです。
パーティーや祝賀会、お呼ばれの席に
振袖は成人式の衣装として知られていますが、パーティーや祝賀会、お呼ばれの席にも適した衣装です。
振袖は格式が高く、ホテルなどで行われるドレスコードが求められる会にもふさわしいからです。豪華で華やかな振袖は、ホテルなどの華やかな場でも素敵な印象を与えられるでしょう。また、外国の方も出席するような国際的なパーティーでもおすすめです。
海外の方は、日本的な文化やファッションに興味を持っている方も一定数いるため、振袖を通じてコミュニケーションが生まれる可能性もあります。海外の方に日本の伝統美を紹介する良い機会にもなるため、積極的に着用してみてください。
ただし、すべてのパーティーや祝賀会に振袖が適しているわけではありません。気軽でリラックスした雰囲気のパーティーでは、振袖が重すぎる、華やかすぎる印象を与えてしまい、少し浮いた印象となる可能性もあるため、どのようなイベントなのかによって、衣装を選択しましょう。
また、振袖を着る際には飲食をする場面も考慮し、袖の汚れや所作に注意を払うことが大切です。袖が長いため、食事の際に不便を感じることもあるため、事前に所作を学んでおくのがおすすめです。
初詣で新年をお祝い!
振袖は新年の初詣にもおすすめです。初詣は一年のスタートを祝う大切な行事であり、振袖は特別な日にもふさわしい衣服です。
正月や成人式、結婚式などを晴れの日と表現することがあり、晴れやかで特別な日を意味します。そのようなお祝い事の日に着用する衣服を「晴れ着」と呼び、振袖はその華やかさと格式の高さから、「晴れ着」として初詣にぴったりの着物です。
振袖を着ることで、上品で華やかな装いになり、新年を迎えるにふさわしい気持ちを引き立てることができます。振袖を身にまとい、清々しい気持ちで新しい年の初詣に向かうことで、一年のスタートをより特別に、心豊かにすることができるでしょう。
また、振袖は着物の中でも特に格式が高く、初詣のような重要な行事を引き立ててくれる存在です。振袖はさまざまなシーンで着用できる着物であるため、特別な日には着用してみるとよいでしょう。
まとめ
振袖は成人式の衣装というイメージが強いですが、さまざまなシーンで着用できます。振袖は格式が高く、晴れの日にぴったりの衣装であるため、十三参りや二分の一成人式などの特別な行事や、結婚式や披露宴などで着用するのがおすすめです。ただし、結婚式で切るときは、花嫁よりもゴージャスにならないよう注意しましょう。そのほか、パーティーや祝賀会、初詣での着用もおすすめです。初詣で振袖を着ることで上品で華やかな新年を迎えることができます。