成人式の前撮りは、一生の思い出になる大切なイベントです。最近は、かしこまったポーズだけでなく、SNS映えを意識した今どきのショットも人気が高まっています。せっかく振袖を着るなら、自分らしいかわいさや個性を写真に残したいと思うのは当然のことです。今回は、振袖写真で人気のポーズや構図、さらに前撮りを成功させるコツをわかりやすく紹介します。自分史上いちばん素敵な一枚を残したい方は、ぜひ参考にしてください。
振袖写真でおすすめのポーズ5選
振袖写真は、ポーズ次第で雰囲気を自在に演出できます。ここでは、最近人気のポーズを5つ紹介します。
おすまし立ち姿
まず押さえておきたいのが、もっとも定番で美しく見える立ち姿です。体の正面ではなく、やや斜めの角度を意識することで、振袖の柄がきれいに見え、スタイルアップ効果も期待できます。
足先を少し内側に向けると、女性らしい柔らかいシルエットになります。両手はおへその前あたりでそっと重ねると上品な印象になり、成人式らしい印象を与えられます。
振袖の柄が見える萌え袖ポーズ
袖を軽く持ち上げる「萌え袖ポーズ」は、振袖ならではの華やかさを引き立てる人気のショットです。袖の長さや柄がしっかり写るため、振袖のデザインを見せたいときにぴったりです。
両手を開くと元気で華やかな印象、片手だけ開くとしっとりと上品な雰囲気に様変わりします。振袖ならではのポーズなので、一枚は写真に残しておきましょう。
大人の色気を演出する伏し目ポーズ
伏し目がちに視線を落とすショットは、落ち着きのある大人っぽい雰囲気を演出できます。あえて目線を外すことで、大人の色気がプラスされます。
上目づかいほど可愛らしさを感じさせず、自然な表情のまま気品のある印象に仕上がるため、アルバム全体のアクセントにもなります。こだわりのアイメイクを見せたいときにもおすすめです。
小顔効果に期待できるネイル見せポーズ
最近人気なのが、手元を顔の近くに添えてネイルや指輪を見せる「ネイル見せポーズ」です。顔の横に手を持ってくることでフェイスラインが程よく隠れ、小顔効果が期待できます。振袖の柄・帯・ネイルなど、いろいろな要素が写るため、華やかさがぐっと高まります。
かわいらしい雰囲気から大人っぽい表情まで、幅広く対応できるポーズです。
こだわりの髪形を見せる横顔ポーズ
横顔を見せるポーズは、ヘアスタイルや髪飾りがきれいに写るため、トレンドのダウンスタイルや編みおろしなどを前撮りで残したいときにぴったりです。正面からのショットはサイドや後ろ姿がわかりづらいため、髪形を主役にした一枚を撮影しておくのがおすすめです。
衿からうなじのラインも引き立ち、女性らしい印象を演出できます。
振袖姿が映える構図は?
ポーズと同じくらい重要なのが「構図」です。カメラの位置やフレーミングによって、写真の印象は大きく異なります。ここでは、振袖写真がより美しく見える構図を紹介します。
帯と髪形を映す振り向きショット
振り向きショットは、帯のデザインや髪型がよく見える人気の構図です。振袖の後ろ姿はとても華やかで、帯結びによって印象が大きく変わるため、アルバムに必ず入れたい一枚です。
振り向く角度は真横すぎると不自然に見えるため、肩越しに軽く後ろを見るような動きが自然で美しく仕上がります。
こだわりの小物が映える手元アップ
バッグ・帯締め・帯留め・ネイルなど、小物にこだわりたい方におすすめなのが手元のアップショットです。細かいディテールがしっかり写るため、コーディネートの魅力を最大限に引き出せます。手元だけの写真はアルバムのアクセントにもなり、全身写真とのバランスがとれます。
また、最近は「推しグッズ」や「推しカラー」のアイテムを取り入れたアレンジも人気です。自分らしさをアピールするとともに、SNS映えも狙えます。
友達との絆をカタチに残せるおそろいポーズ
友達と前撮りをするなら、おそろいポーズやリンクショットも人気です。帯を見せながら並ぶ後ろ姿ショット、手を合わせるポーズ、視線を合わせて笑顔を向ける構図など、自然体の姿が残せる点が魅力です。
また、思い出のアイテムや共通の好きなものなど、小物を取り入れるのもおすすめです。友達同士の中の良さをアピールできます。
自然体の姿を映すスナップ風カット
会話している様子や歩いている風景を切り取ったスナップ風カットは、最近人気の高い構図です。あえてカメラ目線を外すことで、より自然でリラックスした姿を残せます。
まるで日常の1コマを切り取ったような構図は、写真のなかにストーリーを感じさせます。振袖姿でも堅苦しくなりすぎず、ほどよい抜け感を演出してくれます。SNSの投稿にも使いやすく、おしゃれな印象を与えられます。
前撮り撮影を成功させるためのポイント
前撮りを成功させるには、ポーズや構図に加えて、事前の準備や自分の見せ方の研究も大切です。ここでは、前撮り撮影で欠かせない4つのポイントを紹介します。
左側を意識的に見せる
振袖は「右前」の衿合わせとなっています。着用者の視点から見て、右側の前身ごろをまず体に巻き付け、その上に左側の前身ごろを重ねます。正面から写真を撮ると、左側の柄が美しく見えるのは、このためです。
つまり、写真を撮る際には左側をカメラに向けると、振袖の柄が写真にきれいに映ります。プロのカメラマンも左側を意識して撮影していますが、とくに立ち姿やアップ写真では、体を斜め左に向けるだけで全体の印象が大きく変わります。
鏡であごの引き具合を練習する
あごの角度は顔の大きさや表情の見え方に影響します。あごを上げすぎると顔が大きく見えるだけでなく、偉そうな印象になります。一方で、下げすぎると、二重あごに見えたり、影が落ちて暗い印象を与えてしまいます。
振袖写真を撮る際には、首を伸ばしながらあごを引くと自然な写りになります。鏡の前で少しずつ角度を変えながら、自分が一番きれいに見える位置を把握しておくと、当日の仕上がりがワンランクアップします。
立ち姿は背筋を立てて内股を意識する
振袖をきれいに見せる基本は「姿勢」です。背筋をすっと伸ばして立つことで着物の柄がまっすぐ見え、全体的に上品な印象になります。
しかし、慣れていないと背中を張りすぎてお尻を突き出すような姿勢になる可能性があります。1本の糸で背中を釣られているイメージで立つと、自然と美しい立ち姿になります。
また、軽く内股にすることで女性らしいシルエットになり、写真映えがぐっと高まります。姿勢についても、鏡の前であらかじめ練習しておくことで、撮影当日は美しいシルエットを作りやすくなります。
かわいく見える表情や角度を研究する
表情は写真の印象を左右する大切なポイントです。振袖写真では、全体写真に加えて上半身のアップも撮影することがほとんどです。多くの場合、カメラマンが表情をアドバイスしてくれますが、自分なりにかわいく見える角度や表情を研究していると、納得のいく仕上がりを実現しやすくなります。
自然な笑顔が苦手な場合は、口角だけを少し上げる練習をしておくと柔らかい表情になります。まっすぐよりも少し斜めの角度のほうが小顔に見えることが多いため、鏡やスマホで事前に研究しておくのがおすすめです。
まとめ
今回は、振袖撮影で人気のポーズや構図、成功させるためのコツを紹介しました。成人式は大人になった節目をお祝いする伝統行事であり、記念に振袖姿を写真に残すのが一般的です。しかし、普段着慣れない振袖姿だと、表情やポーズがぎこちないことが多く、思うような仕上がりにならない方も少なくありません。振袖の前撮りを成功させるためには、ポーズ・構図・表情・角度といったポイントを理解し、自分に合った見せ方を練習することが大切です。定番の立ち姿はもちろん、SNS映えを意識したポーズなども取り入れることで、より満足度の高いアルバムが完成します。今回紹介したポイントを参考にして、思い出に残る素敵な前撮りを楽しんでください。
