人生の晴れの日である成人式に向けて、振袖を購入しようかレンタルしようか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。振袖は日常生活で着る機会が少ない分、どちらにしたらよいのか、なかなか簡単には決められませんよね。この記事では、成人式の振袖の購入とレンタルについて、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
成人式の振袖を購入するメリット・デメリット
成人式の振袖の購入には、どのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。
メリット①複数回着られる
振袖を購入するメリットのひとつは、成人式後に、振袖を着たいタイミングで何度でもお気に入りの振袖を着て楽しめることでしょう。
振袖は未婚女性の正装のひとつなので、お正月の初詣、友人や親戚の結婚式、学校の卒業式など、晴れの日にはどのような場面でも着用できます。同じ振袖であっても、髪型を変えたり、草履やバッグの組み合わせを変えることで印象を変えられるので、着るたびに違う装いを楽しめます。
メリット②将来子どもに譲れる
振袖を購入すれば、将来こどもができた時に自分の娘に譲れます。思い出のある振袖を、大切な娘が着てくれる姿を見られるのは、親として感慨深いものでしょう。最近では、母親の振袖に自分で選んだ小物を合わせて、コーディネートを楽しんだり写真に残す人も増えています。
デメリット①保管の手間がかかる
振袖は保管に大きな手間がかかります。一度着たあとは、次に着る時までただ置いておけばよいというわけではなく、着物専門のクリーニングに出して染みや汚れをチェックしてもらわなくてはなりません。自宅での保管も、湿気が多い場所を避け、年に数回の風通しが必要です。
デメリット②小物一式もそろえなくてはいけない
振袖を購入し、着たいと思った時にいつでも着られるようにするためには、着物に合わせた帯や帯揚げ、帯締め、伊達衿といった和装小物一式もそろえなくてはいけません。小物一式までそろえるとなるとそれなりの金額がかかるので、経済的な負担も大きくなります。また、振袖そのものはもちろんですが、小物一式の保管にも場所が必要です。
成人式の振袖をレンタルするメリット・デメリット
振袖の購入にはさまざまなメリット・デメリットがありますが、その一方で、振袖をレンタルする場合はどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット①購入するより経済的
振袖レンタルは、購入するよりリーズナブルであることがほとんどです。シンプルな料金プランのものを選べば、数万円からレンタルすることも可能です。「成人式には振袖を着てみたいけれど、あまり予算がない」「限られた金額の中で振袖のおしゃれを楽しみたい」という人は、振袖レンタルを選ぶとよいでしょう。
メリット②最新の振袖を選べる
振袖レンタルを取り扱っているお店の多くは、その年のトレンドをおさえた最新の振袖を用意しています。長く着る振袖の場合は、定番の色や柄のものを選びがちですが、成人式に一度着るためだけであれば最新の振袖をレンタルし、自分の好みに合わせて自由にコーディネートできます。
デメリット①身長によって柄の出方が変わる
着物は洋服のように細かいサイズがありません。購入する場合は、着る人の身長に合わせて仕立てていきますが、レンタルの場合はもともと仕立てられている振袖を、一人ひとりの体型に合わせてタオル等で補正しながら着つけるのが一般的です。そのため、身長が高い人や低い人は、実際着てみると柄の出方が想像と違っていた、ということもあります。
デメリット②レンタル期限に注意しなくてはいけない
レンタルする場合は、レンタル期限に注意する必要があります。レンタル期間は何泊何日なのか、その期間内に自分でクリーニングに出す必要があるのか、返却は郵送でよいのか店舗へ持ち込むのかなど、レンタルする時に利用規約をよく読んでおかなくてはいけません。
返却が遅れると延滞料金がかかるだけでなく、次にその振袖のレンタルを予約している人にも迷惑がかかってしまいます。
結局、購入とレンタルどちらがおすすめ?
振袖の購入とレンタルを迷ってしまった時には、次のふたつのポイントを考えてみましょう。
選んだ振袖を将来何回着たいか
振袖の購入は一度に支払う金額も多く、揃えるものもたくさんあります。しかし、成人式の後にも何度も着る機会があるのなら、そのたびにレンタルするよりは手間も省けるでしょう。
反対に「振袖を着るのは成人式の一度だけ」と決めているのなら、レンタルの方が金銭的にも手軽に利用できます。これから振袖を何回着たいかは、購入するかレンタルするか決めるときのひとつのポイントといえるでしょう。
ライフスタイルに合わせて選ぶ
振袖の保管には、広いスペースが必要です。「振袖を購入したい」と考えたら、まずは今住んでいる家や部屋を見回して、振袖と小物一式を保管できるスペースがあるか、調べてみましょう。
また、スペースが充分にあったとしても、勉強や仕事で忙しく、お手入れがまったくできないようであれば、購入した振袖をだめにしてしまう可能性もあります。今のライフスタイルに合わせて、購入かレンタルのどちらにするか決めるのも大切です。
まとめ
成人式の振袖は、購入とレンタルそれぞれにメリット・デメリットがあります。そのため、大切なことは、周りの意見に流されることなく「自分はこの振袖を、どのような機会にどのように着て、これからどうしたいか」を考えることです。
人によってその答えはさまざまで、購入とレンタルのどちらが正しいかはありません。納得のいく振袖選びをして、成人式という大切な一日を楽しみましょう。