一般的に振袖には、草履を履くのが定番です。ところで最近は振袖にブーツを履く人も増えてきました。振袖にブーツは、カジュアルなコーディネートです。興味がある人も多いことでしょう。では、実際振袖にブーツは合うのでしょうか。今回は、振袖にブーツはありなのかについて詳しくご紹介します。
振袖に草履をあわせる理由は?
一般的に、振袖には草履が定番です。では、一体なぜ振袖に草履を合わせるのでしょうか?
こちらでは振袖に草履を合わせる理由について詳しくご紹介します。
振袖に草履を合わせる理由とは?
振袖に草履を合わせる理由は、未婚女性の第一礼装である振袖に合わせる履物は草履であると決められているからです。ただし未婚女性の第一礼装は、正式には本振袖です。
礼装とは何か?
礼装とは、格式が高い式典・冠婚葬祭に参加する時に着用する服装のことです。礼装には3段階の格式があります。格式の高い順に、正礼装(第一礼装)・準礼装・略礼装です。
また礼装は、和装・洋装の両方にあります。
未婚女性の着物の礼装の格式の順番とは?
未婚女性の着物の礼装の格式の順番は、正礼装(第一礼装)は振袖(正式には本振袖)、準礼装は色留袖・訪問着、略礼装は江戸小紋です。
振袖に合わせる草履とは?
振袖に合わせる草履は、第一礼装にふさわしい草履を合わせましょう。具体的には、草履台が5cm以上で、光沢のある布製、またはエナメル製の草履です。草履台から鼻緒までの全体の色と素材が、統一感がある草履を選びましょう。
振袖に合う草履を選ぶポイントとは?
振袖に合う草履を選ぶポイントは、若干足のサイズよりも小さめの草履を選びましょう。
理由は、草履からかかとが1cmほどはみ出すぐらいのサイズがもっとも振袖を着た女性が美しく見えるからです。草履の選び方は靴とはまったく違います。足のサイズにぴったりの草履を選んでしまうと、せっかく振袖を着ていてもどことなく美しく見えません。
振袖に合う歩きやすい草履のポイントとは?
振袖に合う歩きやすい草履のポイントは次の通りです。
①草履台にクッション性があること
②草履台の高さが5㎝くらいであること
③パンプスのようにつま先からかかとにかけて軽く傾斜があること
これら3つのポイントを満たしている草履を選ぶことで、振袖に合う歩きやすい草履を手に入れることができます。
振袖に合うブーツを選ぼう!
振袖にブーツはありなのか?なしなのか?こちらでは、振袖にブーツはありなのか、なしなのかについて詳しくご紹介します。
振袖にブーツはありなのか?なしなのか?
現在は、振袖にブーツはありです。振袖のような和装に、ブーツなどの洋装をコーディネートすることはまったく問題ありません。振袖にブーツをコーディネートして、カジュアルダウンすることをおすすめします。
どんなシーンにも振袖にブーツを合わせてよいのか?
どんなシーンでも振袖にブーツはNGです。振袖にブーツが許されるのは、フォーマル以外のシーンです。格式高い式典・結婚式などの冠婚葬祭では第一礼装である振袖と草履の組み合わせにしなければなりません。第一礼装が望ましい場合は、ブーツでなく草履で出席しましょう。
振袖に合うブーツとは?
振袖に合うブーツとは次のようなブーツです。どの色の振袖にも合わせやすいのはブラック系のブーツです。またブラック系のブーツは、ほぼどんなシーンにも合います。パステルカラー調の振袖にはホワイト系のブーツです。暖色系の振袖であればブラウン系のブーツが合います。
振袖×ブーツの組み合わせで注意すべき丈感とは
振袖×ブーツの組み合わせで注意すべき丈感はどんな点なのでしょうか?こちらでは注意すべき丈感について詳しくご紹介します。
ブーツの丈とは何か?
ブーツの丈(たけ)とは、ブーツの筒丈(つつだけ)のことです。ブーツの筒丈とは、ブーツの履き口からヒールを除いた全高のことです。振袖にブーツを合わせる時には、ブーツの筒丈の丈感が重要になります。
振袖にブーツを合わせる時のおすすめの丈感とは?
振袖にブーツを合わせる時のおすすめの丈感は、ミディアム丈です。ミディアム丈とは、ブーツの履き口がふくらはぎくらいの高さになる丈のことです。
ミディアム丈はミディアム丈ブーツ、またはミドル丈ブーツとも呼びます。ミディアム丈は、ウエスタンブーツ、アーミーブーツによくあるタイプです。
振袖×ブーツの組み合わせで注意すべき丈感とは?
振袖×ブーツの組み合わせで注意すべき丈感とは、素足が見える丈感、脱ぎ履きに手間がかかる丈感、振袖とのバランスが悪く見える丈感です。基本的に振袖×ブーツの組み合わせでは、ミディアム丈以外のショート丈・ロング丈はおすすめできません。
振袖にブーツを合わせるメリットとは?
振袖にブーツを合わせるメリットは草履を履く時よりも背が高く見え、しかもスタイリッシュに見えることです。
まとめ
今回は、振袖にブーツはありなのかについてご紹介しました。今回のポイントをまとめると、振袖にブーツはありです。ちなみに振袖にブーツのコーディネートは最近のトレンドではありません。
もともとは明治後期〜大正時代にかけての女子学生の間で流行ったスタイルです。そのためすでに市民権も獲得しており、マナー違反ではありません。本記事が振袖にブーツはありなのかについて詳しく知りたい方に届けば幸いです。