
振袖を購入またはレンタルする際、多くの人が「振袖展示会」に足を運びます。展示会では多くの種類の振袖を一度に見られたり、特別価格が提示されることもあり、魅力的に感じるかもしれません。しかし、実際には注意すべき点も多く、冷静な判断が必要です。ここでは、振袖展示会のデメリットについて詳しく解説します。
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1. 展示会価格と店頭価格が異なる
振袖展示会では、「特別価格」として高額な値段が提示されることがあります。実際には、店舗で購入する場合の価格と異なることがあり、比較すると割高になるケースもあります。さらに、展示会での価格設定は不透明なことが多く、定価よりも高く見せることで「割引価格」を強調する手法が使われることもあります。事前に相場をリサーチしておかないと、実は店頭価格のほうが安かったというケースも少なくありません。
2. 価格を吊り上げたまま契約させられるケースがある
展示会では「本日限定の特別価格」や「今契約すると特典付き」などのセールストークがよく使われます。こうした心理的なプレッシャーによって、冷静に比較検討する余裕がなくなり、相場よりも高い価格で契約してしまうことがあります。「通常価格が〇〇円ですが、今日は特別に△△円にします!」といった宣伝文句が使われることもありますが、その「通常価格」が実際には相場よりも高めに設定されていることもあります。
3. 強引な営業に圧倒される可能性がある
振袖展示会では販売員が積極的に声をかけ、契約を迫ることがあります。特に、「今決めないと損をする」「この振袖は他の人も狙っている」といったプレッシャーをかけられることもあり、冷静な判断が難しくなります。さらに、家族や友人と一緒に来場していても、販売員が個別に話を進め、断りづらい状況を作り出すこともあります。こうした営業手法に巻き込まれないためにも、事前に「即決はしない」と決めておくことが重要です。
4. 返品やキャンセルが難しい場合がある
一度契約してしまうと、キャンセルや変更が難しいケースがあります。展示会特別価格で契約した場合、クーリングオフの適用外になることもあり、契約内容をよく確認する必要があります。特に、「内金」として一部を支払った場合、その金額が返金されないこともあります。契約書に「キャンセル不可」と明記されている場合もあるので、細かい規約をよく確認することが大切です。
5. 他店との比較がしづらい
振袖展示会では、他店の価格やサービスと比較する時間がほとんどありません。展示会に行く前に、事前に相場を調べておかないと、割高な契約をしてしまうリスクがあります。また、展示会で提示される価格には小物や着付けサービスが含まれていない場合があり、後で追加料金が発生することもあります。そのため、他店のセット価格と比較する際には、含まれているサービス内容もしっかりチェックすることが重要です。
結論:振袖は店舗でじっくり確認するのが確実
振袖展示会には多くの振袖を一度に見られるというメリットがありますが、価格の不透明さや営業手法に注意が必要です。確実に納得のいく振袖を選ぶためには、実際に店舗へ足を運び、じっくり試着しながら比較検討することをおすすめします。店舗では、展示会のような圧力を感じずに落ち着いて選ぶことができ、価格もより透明性が高いケースが多いです。
最近はネットレンタルもおすすめの選択肢に
近年では、店舗へ行かずともネットで振袖をレンタルできるサービスが増えています。ネットレンタルでは、事前に価格を比較しやすく、セット内容も明確に記載されているため、余計な追加料金が発生する心配も少なくなります。特に、式典のために一度だけ着る場合、レンタルのほうがコストを抑えられることも多く、経済的な選択肢となるでしょう。
振袖を選ぶ際のポイント
・事前に市場価格を調べる
・即決せず、一度持ち帰って冷静に検討する
・他店の価格やサービスと比較する
・契約内容をよく確認し、キャンセルポリシーを把握する
・販売員の説明に惑わされず、自分のペースで選ぶ
・ネットレンタルも含めて最適な方法を選ぶ
振袖を購入・レンタルする際は、展示会のメリットだけでなくデメリットも理解し、慎重に判断しましょう。後悔のない選択をするためにも、店舗やネットレンタルなど、最も自分に合った方法で振袖を選ぶことが大切です。
