振袖をレンタルする際、返却方法は気になるポイントです。返却手順を理解しておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。本記事では、成人式の振袖レンタルを検討している方に向けて、返却方法について詳しく解説。振袖をレンタルした後、返却する際の手順やポイント、注意点について把握しておきましょう。
振袖を乾かす
レンタルした振袖を返却する際は、基本的にクリーニングやお手入れは不要であり、そのままの状態で返却できるお店が多い傾向です。しかし、返却前には自宅で最低限のお手入れ手順を踏んでから返却するようにしましょう。
お手入れといっても難しいものではなく、誰でもかんたんにできる内容です。ここでは、返却前に振袖を乾かす理由や手順について詳しく解説します。
冬でも振袖は汗を吸収している
成人式で振袖を着るのは1月ですが、着用後は冬でも汗を吸収しているため、生地が湿っぽくなります。外は寒いものの成人式会場内は暖かく、汗をかいていないつもりでも生地が吸収しているケースは多いのです。成人式後に着替えたら、振袖は和装用のハンガーにかけた状態で2日ほど乾かしましょう。
振袖などの和装は陰干しが基本
振袖などの和装は生地が非常に繊細であり、直射日光に当たると日焼けして変色や傷みの原因となり得ます。振袖を乾かすときには、日が当たらず陰になっている場所を選びましょう。また、湿度が高い日は陰干しも避け、湿気がなく天気がいい日に干してください。また、外が暗くなる前に取り込むようにしましょう。
室内干しする場合の注意点
振袖を乾かす際は室内干しでも問題ありませんが、温度・湿度が高い場所に干しているとカビや虫が発生する原因となります。直射日光が当たらず、風通しのよい場所で干しましょう。
シミがあれば汗抜きをするのもおすすめ
振袖を脱いだ際に汗ジミを見つけたら、汗抜きしておくのもおすすめです。タオルなどを敷いた上に振袖を広げて置き、霧吹きでシミ部分に水をかけます。乾いたタオルをもう1枚用意したら、濡らした部分をやさしく叩くようにして水分を吸い取りましょう。
ただし、振袖の刺繍・金箔などが施された場所では汗抜きはできないため、注意が必要です。基本的にはお手入れなしで返却できるため、汗抜きをしていなくとも問題ありません。
汚れがないかチェックする
レンタルした振袖を充分に乾かしたら、次は汚れが付着していないかをていねいにチェックします。振袖には汗じみのほか、裾や袖を引きずってしまった汚れ、食事や飲み物の食べこぼしなどが付着しやすいです。
最近では成人式のあとに懇親会や二次会を開催し、振袖のままで参加するケースも少なくありません。知らないうちに汚れが付いてしまうことも少なくないため、細かな部分までしっかりとチェックしましょう。
汚れの処置を自己判断で行うのは避ける
振袖に汚れが付いているのを見つけても、自己判断で汚れを落とそうとするのは避けましょう。間違った方法で処置してしまうとさらに汚れが染み込んでしまったり、振袖の繊細な生地を傷めてしまったりする可能性もあります。
処置をする場合は汗抜きのように少し水分を含ませてタオルで叩く程度であれば問題ないケースが多いですが、基本的にはそのままにしておくのが無難です。
レンタル店の規約を確認する
先述のとおり、多くのレンタル店では基本的に汚れの処置・クリーニングなしで返却できます。振袖の汚れに関してはどのお店でも必ず規約が設けられているため、あらかじめ規約の内容を読み返しておくと安心です。
レンタル店においても、ひどい汚れ・傷みでない限り、ある程度は仕方ないものと考えられています。もちろん、汚れが付かないに越したことはないため、階段を登り降りする際は裾や袂をしっかりと引き上げること、食事の際は大きめのハンカチやナフキンを膝に敷くことなどを心がけましょう。
返却期限日までに必ず返却する
振袖のお手入れが終わったら、期限日までに振袖を返却します。返却についてはお店によって取り決めが異なるため、事前に確認しておきましょう。ここでは、一般的なレンタルした振袖の返却について詳しく解説します。
返却期限日・返却方法を確認しておく
レンタル振袖の返却期限日・返却方法はお店ごとに異なります。店頭で返却を受け付けているケースもありますが、ネットレンタルなどの場合は宅配で送るのが通常です。宅配受付は窓口やコンビニではもちろん、自宅への集荷を依頼することもできるため、面倒な手続きなしで返却できるのがうれしいポイントでしょう。
入れ忘れがないか確認する
振袖レンタルでショールやバッグ、草履などの小物もあわせて借りた場合は、返却時の小物の入れ忘れにも注意しましょう。成人式が終わって着替えたら、返却する小物類のみ先にまとめておくと安心です。
まとめ
今回は、成人式用に振袖をレンタルした場合の返却方法について、かんたんなお手入れの手順や注意点のほか、返却する際のポイントなどを詳しく解説しました。振袖レンタル業者では、振袖に付着した汚れのクリーニングは不要となっているのが基本です。
しかし、着用後の振袖には汗が染みているため、陰干しや室内干しで乾かしてから返却しましょう。万が一汚れを見つけても自分できれいにしようとはせず、そのままの状態で返却してください。また、振袖の返却時は宅配便を利用するのが一般的です。ショールやバッグなどの小物も忘れないように同梱して発送してください。